北斗の拳
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「ひ〜で〜ぶ〜！」
「あべし〜！！」
断末魔の悲鳴と共に砕け散る肉体。皆さん、覚えておいでだろうか。私が「北斗の拳」に魅せられたのは、社会人になって1年目の秋のことだ。仕事帰りに何気なく本屋で手に取った一冊から胸の奥にビビッと響くものを感じ、それからと言うもの毎週のように立ち読みしたものであった（オイオイ^_^;）。やがてフジテレビ系でアニメ化され、当時ビデオデッキの無かった貧乏サラリーマンは、いい歳をして放映日に限り早く帰宅していたっけなぁ。
そんな世紀末救世主伝説も、5年にわたった連載が終了してから既に二十数年が経過し、もはや過去の作品となりつつある。悲しいことに地上波では一度も再放送されずに今日に至っており、一世を風靡したケンシロウの北斗神拳も、風化してしまったかのようである。しかし、今でもたまにコミックス全巻を読み返してみると、すぐにその面白さに引込まれてしまい、つい時間の経つのも忘れてしまうのである。
ところが、最近再び劇場版としてアニメ化されたり、その前史が「蒼天の拳」として原作者により連載されているほか、特定のキャラクターがスピンアウトして作品化されたりしている。また、これまでにもタッチタイピングソフトやウィルス駆除ソフト、およびデスクトップキャラクターとして登場し、復活の兆しが見えるのは、マニアとして嬉しい限りである。
これは一子相伝の暗殺拳である北斗神拳を記憶に蘇らせるべく、そのあらすじを網羅したものである。同年代の共感を得られる方々には、当時を偲んで懐かしんで頂き、「北斗の拳」を知らない若い世代の方々には、その凄絶さの片鱗を知ってもらえれば幸いである。